最初に言っておきますが、私は上級者ではありません。
でも、フライを楽しむことができる人だと思います。
タイイングもできない、ダブルホールがやっとできるレベルの下手くそフライマンです。
こんな私でも通算の釣果が1100匹(7年間)を超え、66㎝のワイルド・レインボートラウトを釣り上げることができるようになりました。 これは昔と比べかなり、道具が良くなったからだと思うのです。
私は管理釣り場でデビューして以来、湖専門でやってます。湖にボートを浮かべてするフライは、360度障害物がないので、とても釣りやすいです。そういう意味では管理釣り場と似たような環境のまま、実戦デビューできるので、初心者にはお勧めです。(初心者は沖よりも沖から岸際にキャストする方が釣りやすいです)
湖でのニジマスは回遊してくるので、同じ場所でずっとと竿を振っていても釣れます。駆け上がりがある、魚が居そうな場所で粘り強くフライを変えながら釣っていれば魚に出会える可能性は高いです。そういう意味でも湖は初心者向けです。
さて、本題に入ります。
管理釣り場や湖でニジマスを釣る場合、初心者でも釣れる人と釣れない人がいます。その差はなんでしょうか? 私は飛距離だと思います。理由は警戒心が薄い遠い魚のほうが釣りやすいからです。その飛距離の差は私は道具だと思います。はっきり言うと、安い道具は慣れた私でも飛ばしにくいです。また、竿の種類とラインの種類とフライの重さには組み合わせがあります。微妙なバランスでフライを飛ばすため、重さのバランスはとても大事です。最初は必ず信頼できるプロショップの方の推薦通りに買うとよいと思います。総額でどれくらいのセットが良いというかといえば、10万15万円くらいのセットがいいです。リールにはこだわらなくてもいいですが、竿とラインは命です。しかも、ScottやOrbisなどの海外のブランド竿の多くは生涯補償か30年保証が付いていて、折れても3千円程度で直してくれます。まずは渾身の一本を買ってください。その竿がいいかどうかで、フライフィッシングを楽しめるかが決まります。
そして、フライフィッシングが好きになり、長く付き合おうと思ったら、2本は持っておきたいです。理由は何年も使っていると折れるからです。そして修理には4カ月前後かかります。特に最初はフライ針がロッドに当たるので、何回も振っているうちに傷が大きくなり、折れます。7年やっている私は1本折りました。(丁寧に扱えば簡単にはおれません)
私が感じるフライフィッシングの面白さは以下です。
1.道具がオシャレです。フライをやっている人は知的で美学を持っている人が多いように思えます。実際にいろいろ頭を使うような気がしますし。
2.フライキャスティングの上位者は芸術家のようです。静かに美しく伸びるラインは見ていても楽しいですし、自分がそれをできたら感動はひとしおです。そして美しく伸ばすことができた時が一番つれます。(理由は着水時に魚が散らないからです) 美学と成果の融合こそがフライフィッシングの醍醐味だと思います。
3.ラインを直接手で握るので、魚を直接感じることができます。美しい水、美しい魚、それらを直接感じることができる数少ない釣りの一つだと思います。
風と水、木々のせせらぎしか聞こえない静かで美しい空間に溶け込みながら釣るのは最高の贅沢です。興味がある方にはぜひお勧めします。