一日目とうってかわって、風は強く、気温は低め、冬がいよいよ到来している感じです。おとといまで雨で、週明けからまた雨なので、天気に恵まれ本当にラッキーでした。
二日目は前日、あたりがあった赤のゾンカーでキャスティングするも全くあたりがなく、むなしくキャスティングを繰り返すばかりでした。
しかも普段湖専門の私にとってウェーダーをはいて、川の中でのキャスティングはいろいろしんどく、体中が筋肉通になりそうなくらいしんどかったです。
通常鮭釣りはダブルハンドでやるそうですが、私は鬼のシングルハンドでの挑戦。なおつらいですよねww
とにかく水流が強いです。そこで、ラインがすぐに沈むように、この日のために用意していたタイプVで毎回フルラインの遠投連発。(ラインが重くないと、鮭がいる場所に沈む前に流れていってしまいます)当たり前ですがタイプVって、足元に余っているラインもガンガン沈むので川底の石にからむんですよね。結局絡まないように深いところまで立ち込んでのキャスティングに切り替えました。それでも、足元に余っているラインは、下流へと流れていくので、強いループを作らないと飛んでいかないです。毎回気合を入れてキャスティングしていました。こういう時ダブルハンドだと楽なんだろうなって思っていました。あとラインバスケットがほしいです。(でも、ラインバスケットを持参している人は誰もいません) ちなみに手取川は川に立ち込んでいる人が大半でしたが、他の川では立ち込むことを禁止しているところがあるそうなので、他の川で釣るときは注意が必要です。
そんなこんなで遠投連発4時間、まったく釣れず。 隣の人は3匹を釣り上げ好調。隣の人は遠投で重たいフライをダブルハンドのロングロッドで飛ばしてました。それが私が遠投している理由(鮭は人が立ち込んでいると、人を鮭て迂回して遡上するようでした)なのですが、やはり腕の差でなかなか釣れませんでした。そんな感じでしたが、幸運にもその日の当たりフライを隣の人から1個いただけたので、さっそく釣ってみました。(隣の方ありがとうございました。おかげでいい思い出ができました)
頂いたフライで釣り始めすぐに大きなあたりが!
昨日も体験したように、ものすごく竿が絞り込まれ、竿を立てるのが大変なくらいの強い引きでした。昨日の反省を活かし、すぐに余ったラインをリールに格納し、リールでのやり取りに変更。
しかし、まったく寄ってこない鮭。でかい!
こうなれば。必殺後ずさり戦法だ!とばかりに、竿を立てたまま陸に向かって体ごと後ろに下がり、鮭を浅瀬に呼び寄せることに。隣のおじさんから、「そっちやないで、下流にいきな!浅瀬でないと逃げられるで!」とのアドバイスが飛んできてすかさず、下流に下り、寄せました。しかし、寄せると、走られるの繰り返しで、それが何とも楽しいのです。リールに手を当てドラグをかけるのですが、その手が痛いくらいに、ジィィィィィィィー!とうなりを上げて出ていくのです。湖のニジマスで60㎝オーバーを毎年何本も上げている私ですが、パワーが桁違いなんです。めちゃめちゃ楽しいんです。もういい加減腕もパンパンになってきたころ、魚も疲れてきたのか、ようやく陸にあげました。そんなこんなでようやく釣り上げたのが81センチの白鮭。とてもかっこいいやつでした。(興奮していてまさかの尻尾が切れてる写真、、、修行が足りなさすぎ!)
ガンガン引くナイスファイトの鮭釣りは、なかなか良いです。また行きたいです。ちなみにどれくらい引くかというとYoutubeで様々な動画が公開されているので、ぜひ見てみてください。見ているだけで興奮しますよ。
今回の手取川の鮭釣りで学んだことは以下です。
・二日とも底を流すことで当たりがありました。
・サーモンエッグには当たり無し、ゾンカーのみでした。(たまたまかな?)
・鮭は尻尾をかじるらしく、フライの尻尾に針がついているほうがフッキング率がはるかに高いです。
・あたりフライは紫の10㎝もあるビッグゾンカー極太のような感じ(ビッグダンサーのようなフライ)です。釣り上げた鮭の歯を見ると大きなフライじゃないと口を使わないような感じでした。
・10㎝もあるビッグゾンカーを飛ばすにはシングルハンドでは厳しいです。釣れた後はシングルハンドでも腰が強いものであれば大丈夫だと思うのですけど、ビッグゾンカーを飛ばすには、ダブルハンドがいいです。
・結構体力勝負の感があるので、日ごろから筋トレしていてよかったです
ちなみに単純に鮭を釣りたい人は、ルアーのほうがいいらしいです。私もそう思います。アピール力があって、水に沈むのも速くて、遠投も楽なルアーは釣れるんだろうなと思いました。餌のほうが釣れそうな気もしますが、流心に届かないような気がするので、私の感覚だとルアーが広範囲を探れ、リールがあるので、ルアーのほうが釣りやすいと思いました。餌釣りは釣れた後のやり取りが難しそうです。ただ、私はフライマン。ルアーで釣った魚は釣果カウントにはいれないフライマンなので、ここはあえて難しいフライで挑戦しました。 遡上中のサーモンフライフィッシングは難易度最高峰という方もいます。(難易度の測り方は人それぞれなので、最高峰かどうかは分かりませんが、難しいと思いました。ただ、釣れている人のまねをしていけば、釣れるのも事実だと思いました。「あの竿であの投げ方でフライの影からすると、たぶんこんな釣り方でOKのはず。」という感じで真似するとよいと思います。問題はまねするテクニックがあればの話です。そういう意味では、その日の当たりフライを持っていけるか、ある程度いろいろな投げ方で遠投ができるかというのが結構重要な気がしました。そういう意味では釣行に行く前から超下手なダブルハンドはあきらめ、シングルハンドロッドとスイッチロッドで行ったのが良かったです。シングルハンドならかなりのバリエーションで投げられるので、助かりました。あと、シングルハンドはかなり番手の堅い竿でも、その日の当たりフライであったビッグゾンカー極太のようなものは投げにくすぎるので、スイッチロッドでシングルハンドキャスティングができたのも助かりました。
当日の仕掛けは以下です。
初日:(大型の鮭をフッキング、手元まで寄せましたが、ばらしました)
ORVIS 906FW MID 6.5 9′
Redinton GD Series GD 5/6
Sinking line TypeII
リーダー 0x
フライ:レッドゾンカー(シンカー無し)
二日目:(81㎝の鮭を1匹)
K-Bullet Switch #5-6 11f
Hardy Ultralite 4000 DD Black
Sinking line Type V
リーダー 0x
フライ:頂いたビッグダンサーのような10㎝以上ある紫のフライ、シンカーがついていて尻尾にフックがついているもの
(この形で紫、赤、黒、などを持っていると手取川では釣果が上がるように思えました。この重たいフライでフルラインを出すには、ダブルハンドかスイッチロッドのような腰が強い12フィート以上の竿でないとちょっと難しいように思えました)
この重たいフライをシングルハンドのダブルホールで投げるコツは、通常のループを作るのではなく、ラインテンションを保ちながら空中で細長い八の字を書くように、竿を振ると遠投できます。(他にももっと良い方法があるかもしれません)
最後に釣れた後の処理を書きます。
手取川で釣れた鮭をさばいてくれる場所は、今年からなくなりました。聞いた話によると、食品衛生上でNGのようです。また川で捌く(さばく)のも禁止されているので、台所付きの宿泊施設にとまり、自分で捌くしかなさそうです。手取川の鮭釣りは雄が釣れた場合、リリース禁止なので、捌いてくれるところがないと、遠方からの人は厳しいかもしれません。内臓を処理してクール宅急便で送付しないと、美味しくなくなってしまうと思うのです。私はどうしたかというと、車で鮭をもってはしごして、あちこちの魚屋さんに断られ、漁港の魚加工場に頼んでようやくやってもらえました。とても助かりました。(お兄さん、ありがとうございました)手取川に来年も行きたいですけど、リリースができなく、捌いてもらえるところがないので、来年は断念しようと思っています。(地元の人なら、自宅で捌けばいいんですけどね)
次は雪の中での鮭釣りです。(果たして大丈夫か??次の場所は持ち帰らなくていいので、安心して釣れます!)
そして、来年はいよいよイトウ釣りです。
国内で80㎝オーバーを釣り、イトウを釣ったら、次はいよいよ海外での釣りです、、、これは経済的な理由で子供が卒業した10年後かな。